脱毛の方法に「フラッシュ脱毛」「光脱毛」があるのはご存じですか?聞いたことはあるけど、あまりよくわからない人もいるのではないでしょうか。
今回は、「フラッシュ脱毛」「光脱毛」の効果や種類の違いを、レーザー脱毛との比較とともに解説していきます。
フラッシュ脱毛・光脱毛とは
「フラッシュ脱毛」と「光脱毛」は同じ脱毛方法です。「美用脱毛」とも呼ばれており、脱毛サロンで施術を受けることができます。
脱毛したい部位に光を当てることで毛根に熱を与え、毛が抜け落ちていく脱毛方法です。施術回数を重ねていくことで新しい毛の成長を抑える効果があります。
また、毛周期に合わせた脱毛の施術を繰り返すことで、効率よく脱毛をすることができ、理想の肌を手に入れることができます。
医療レーザー脱毛よりも安価なプランが多く、手軽にはじめやすいのが魅力です。また、光のパワーが弱いため、施術時の痛みを感じにくいとされています。
しかし、フラッシュ脱毛(光脱毛)は、永久脱毛はできるわけではありません。毛を生やす細胞を破壊する脱毛方法ではないため、一時的に毛が生えなくなる抑毛・制毛の効果にとどまります。また、効果が感じられるまでには、2~3年と比較的長い期間が必要になることが多いです。
フラッシュ脱毛・光脱毛の種類
<IPL式脱毛>
IPL脱毛とは「インテンスパルスライト」の略称で、毛に含まれる黒いメラニン色素に反応する光を照射することで、毛根にダメージを与えるという脱毛方法です。
IPL脱毛で使われている光は、医療脱毛でも使われているレーザーよりも広範囲に照射をすることができます。比較的肌へのダメージが少なく、短時間での施術が可能で、痛みが少ないのが特徴です。
照射してから1~2週間で自然と毛が落ちていき、毛が細くなった・減ってきたなどの目に見える効果は、3~5回程度の施術で実感できることが多いです。
また、太い毛に反応しやすいので、効果の実感を早く感じやすいですが、部位によっては痛みを感じる場合があります。
<SSC式脱毛>
SSC脱毛とは「スムーススキンコントロール」の略称です。専門のジェルを塗った肌にクリプトンライトという光を照射し、ジェルに含まれる制毛成分の効果により、毛の成長を抑えることができます。
濃い毛や産毛・薄い毛にも効果的で、肌への負担が少ないのが特徴です。光とジェルの効果の組み合わせで抑毛効果がある脱毛方法です。
SSC脱毛は、約5~6回の照射で脱毛の効果を実感できるとされており、直接毛根に光を与えるIPL脱毛や医療レーザー脱毛と比べると、効果の実感はゆっくりといえます。
<SHR式脱毛>
SHR脱毛とは「スーパーヘアリムーバブル」の略称で蓄熱式脱毛とも呼ばれています。SHR脱毛は、メラニン色素に反応をさせて脱毛をするIPL脱毛や医療レーザーとは違い、表皮に近いバジル領域という部分に蓄積させた熱を与える施術方法になります。
IPL脱毛や医療レーザーでは、日焼け肌への施術ができないですが、SHR脱毛では日焼けした肌にも施術をすることができます。施術による痛みはほとんどありません。また、毛周期に合わせずに脱毛ができるため、どの脱毛方法よりも最短で脱毛ができます。
SHR脱毛は、これから生えてくる新しい毛にダメージを与えて抑毛をしていくため、毛周期に関係なく短い間隔で光を当てることが可能です。
ただし、他の脱毛方法と比べると脱毛してから効果の実感までに3週間程かかります。
フラッシュ脱毛・光脱毛の特徴と効果
フラッシュ脱毛(光脱毛)の特徴と効果を以下にまとめました。
<IPL脱毛>
- 光脱毛のなかで医療レーザー脱毛に一番近い
- 太くて濃い毛に効果が見えやすい
- 光脱毛のなかでは痛みを感じやすい
- 薄い毛・産毛には効果が見えにくい
<SSC脱毛>
- IPL脱毛から進化した脱毛方法
- 日焼け肌には施術できない
- 脱毛というより抑毛効果が高い
- 痛みが少ない
<SHR脱毛>
- 蓄熱式とも呼ばれる脱毛方法
- 産毛にも効果がある
- 効果を実感するまでにやや時間がかかる
- 日焼け肌にも施術が可能
- 痛みを感じにくい
|
IPL脱毛 |
SSC脱毛 |
SHR脱毛 |
効果の速さ |
◎ |
△ |
△ |
濃い毛への効果 |
◎ |
〇 |
△ |
産毛への効果 |
△ |
◎ |
◎ |
日焼け肌 |
△ |
△ |
◎ |
痛み |
△ |
◎ |
◎ |
一般的なフラッシュ脱毛・光脱毛の価格は
脱毛サロンでも、コースや期間・施術方法によって金額に差があります。
以下は、一般的なフラッシュ脱毛(光脱毛)の平均価格です。
脱毛部位 |
回数 |
平均価格 |
全身脱毛 |
約18回 |
600,000円前後 |
ワキ |
約12回 |
450,000円前後 |
VIO |
約12回 |
60,000~120,000円前後 |
顔 |
約12回 |
30,000円前後 |
フラッシュ脱毛・光脱毛と医療レーザー脱毛との違いは
- 医療レーザー脱毛とは?
医療レーザー脱毛とは、医療用で用いられるレーザーを肌に照射することで、毛が生えてこなくなるように脱毛する施術方法のひとつです。医療レーザー脱毛のイメージには「痛い・熱い・怖い」といったマイナスイメージが多いですが、安全で効果の高い脱毛方法です。
医療レーザー脱毛では、黒い色素(メラニン)に反応するレーザーが使われています。レーザーの光は黒い色素に反応することで熱に変わるため、毛に反応をします。この熱が毛根にある毛を成長させる細胞を破壊することで、脱毛されていきます。
そのため、色素の薄い色(金色)の毛や肌が黒い人には、レーザー脱毛の効果が十分に得られないといえます。日本人の多くは体毛が黒く、肌色も明るく白い人が多い傾向にあり、ムダ毛は目立ちやすいですが医療レーザー脱毛に適しているといえます。
- フラッシュ脱毛・光脱毛と医療レーザー脱毛の比較
フラッシュ脱毛(光脱毛)と医療レーザー脱毛の大きな違いは
- 永久脱毛ではなく一時的な抑毛効果
- 永久脱毛ができると認定されている脱毛効果
となります。
フラッシュ脱毛(光脱毛)は、発毛組織の働きを抑え、毛を細くしたり薄くしたりする抑毛・制毛のこうかになります。毛周期に合わせて1~2ヶ月に1度、光脱毛をすると脱毛の施術回数は6~18回程度で、2年半ほどかかることになります。
一方、医療レーザー脱毛では、発毛組織の破壊ができる脱毛効果です。
医療レーザー脱毛では、自己処理が楽になるまでの通院回数の目安は、5回~8回とされており、8ヶ月~1年半程度で脱毛が完了します。
よくある質問
- フラッシュ脱毛(光脱毛)での肌トラブルはどのような症状がある?
- 光アレルギーなどによる、赤みや痒みが出る場合があります。心配な場合はカウンセリングの際に相談してください。
- アトピーでも施術を受けられる?
- 肌の状態が安定していればお手入れは可能です。治療中などの場合は、医師の確認のうえ施術ができます。
- 施術当日は、自己処理をしてから行ったほうがいい?
- 当日又は前日に、カミソリか電気シェーバーで脱毛する部位の自己処理をしてください。
- 脱毛期間中の自己処理はどうしたら良いですか?
- 施術した翌日から普段通りのシェービングが可能です。ただし、電気シェーバーでのお手入れをおすすめしております。毛抜きでの処理は、脱毛効果が軽減してしまう可能性があります。
まとめ
今回は、フラッシュ脱毛(光脱毛)についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
フラッシュ脱毛(光脱毛)の種類や効果を理解することは、脱毛効果に関わる重要なポイントになるので、正しい知識をもって脱毛することが大切になります。
また、医療おレーザー脱毛との違いもしっかりと理解し、自分にあった脱毛サロンを見つけましょう。
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